なぜ他人を否定してしまうのか
良い人間関係を構築するためには、相手のことを否定しないということが必要になります。
ただ、他人のことを否定してはいけない
ということを分かっているんだけど、
ついつい否定してしまうという人もいるのではないでしょうか。
他人を否定してしまうと、人間関係が悪くなったり、最悪終わってしまうこともありますので、気を付けなければなりませんよね。
今回は人はなぜ他人を否定してしまうのか、その理由について書いていきたいと思います。
あなたの攻撃性は高いか低いか
他人を否定してしまう1つ目の理由は,攻撃性が高い状態だからです
攻撃性とは、他人を責める気持ちの強さのことを言います
攻撃性の高さは個人差があって、デフォルト状態でかなり高い人もいますし、逆にかなり低い人もいます。
攻撃性の高い人ほど、相手を否定したり、非難したり、
相手に非があることを認めさせようと強い口調になったりもします。
あなたの回りにも、いつも小言を言ったり、すぐに責任を追及してくる人がいるかもしれませんが、その人がまさに攻撃性が高い人になります。
例えば夫婦関係において
電気を消し忘れたとか
手伝ってくれなかったとか
遅くまで起きているとか
誕生日を忘れていたとか
遅く帰ってきたとか
色んな理由で相手を責めたり怒って否定したり、または、されたりすることも多いのではないでしょうか。
攻撃性の低い人は、比較的穏やかな人で、何かあっても誰かを否定したりはあまりしません
ただ攻撃性は常に一定というわけではなく、きっかけがあれば、攻撃性が高まり、他人を否定してしまうこともあるのです
きっかけは何かというと、誰かに攻撃されたときです。
あなたにも経験があると思いますが、「お前が悪い」と他人に言われ、否定されたり非難されたりすると、こちらの攻撃性も高まり、相手を否定してしまうということは、日常でもよくあることです。
だから、普段は他人を否定したりしないような穏やかな人でも、状況によっては攻撃性が高まって、思わず否定してしまうわけです。
自分は正しいと思っていないか
2つ目の理由は、自分は正しいという思い込みを持っているということです
人は誰でもそうですが、自分の意見や考えたことが正しいという思い込みを少なからず持っているものです。
そして「自分が正しい」という思い込みが強い人ほど、攻撃性が高くなっていきます
自分が正しいという思いは、
自分と違う意見は正しくない
と思うようになり、その意見を否定するようになります
否定された相手の方も、「自分が正しい」という思い込みを持っているので、それを証明するために、逆に相手が間違っていると否定するわけですね。
攻撃されたら、攻撃で返すということです。
前回の記事で感情の作用反作用の法則という話をしましたが、まさに負の感情には負の感情で帰ってくるのです。
詳しくは前回の記事をご覧ください↓↓
自分の意見を分かってもらうための3原則
正しいと思っている人は善悪に分ける
「自分は正しい」という気持ちが強ければ強いほど、自分が善で相手が悪というレッテルを貼ります
他人を否定する人がよく、「相手が悪いんだから、否定されて当然だ」ということを言いますが、相手が悪で、自分を善だと思い込んでいるということです。
だから、「悪いのはお前だろ」とか
「俺は(私は)何か間違っていることを言ってる?」と言って、相手を攻撃するんですね。
「自分が正しい」という思い込みが強いと、「~すべき、こうあるべき」という気持ちが強くなり、そうしない相手を悪にして攻撃するというのは、まさに人間関係においては、よくあるのです
本当に正しい答えなんてない
人はどこかに絶対に正しい答えがあると思ってしまうものですが、でも絶対に正しい答えなんてものは存在しません
時代によって、人によって、場所によって、その時の状況によって答えは色々変わっていくものです。
重要なことは、自分の答え以外にも正しい答えはたくさんあるということに気付くということです。
そのためには、自分が絶対に正しいというバイアスが自分にはあるのではないかというのは、常に疑うべきなんですね。
自分の価値を大きくしすぎるな
こう言うと嫌がる人もいるかもしれませんが、
自分が正しいなんておこがましいんですね。
そもそも自分なんて大した存在ではないのです。
自分は価値のある存在だという気持ちは重要ですが、
その一方で自分なんて大した存在ではないという気持ちも重要なのです。
どちらかに偏りすぎてしまうと良くないのですが、
自分を尊重しすぎてもいけないし、
かと言ってさげすんでもいけないわけです。
1つ言えることは、自分なんて大したことないと思うからこそ、他人を尊重できるし、他人の意見にも耳を傾けることができるわけです。
特に、攻撃性が高い人は、誰かを否定して自分は正しいという思い込みを持っていることに気が付いたら、
「自分なんて大したことない」と思ってください
自分は間違えることもあるし、常に正しいとは限らない
相手の方が正しいこともあるし、その正しさを認めてあげることが人の器なのです
その思いを前提に接することができれば、否定し合って、お互い自己重要感を下げ合う関係になることはありませんので。
今回は、人はなぜ他人を否定してしまうのか、その理由についてでした。
ではまた(^^)/