あなたはパワハラしてませんか?パワハラの仕組みを理解しよう

悩む人
突然ですが、あなたはパワハラを受けたことはありますか?

私は以前いた会社で自分が受けたこともありますし、
他人が受けているのも散々見てきました。

組織の中にいると、誰でもパワハラのような経験を受けたことがあると思います。

最近では芸能人の上沼恵美子さんのパワハラが世間をにぎわせましたが、それが真実かどうかは分かりませんが、

噂されるということは、それなりの理由があるんですね。

今回はパワハラのしくみについて書いていきたいと思いますので、パワハラをしないことはもちろんですが、噂されることもないようにしていきましょう。

パワハラとは

まず、パワハラってなんでしょうか?

これは個人的な見解ですが、

パワハラとは、立場的に優位に立っている人が、他人の自己重要感を不当に下げることを言う

この定義をもう少し掘り下げていきましょう。

まず、立場的に優位に立っているというのは、会社に勤めていれば分かりやすいですよね。

先輩や上司が優位な立場になります。

そして「不当に」というのは、どういうことかというと、
理にかなっていなくて、自分のエゴを優先することです。

例えば、新人A君の主張と部長職Bさんの主張が食い違った場合、どちらの主張が通るのかと言ったら、

部長のBさんの主張が通りますよね。

その理由は主に2つあります。

<部下の意見よりも自分の意見を優先させる心理>

理由①部下の意見よりも自分の意見の方が正しいという思い込み
理由②周囲から有能だと思われたいという心理

①については、自分のことを有能だと思っている上司に多いのですが、自信のある人ほど、自分が正しいと思ってしまいがちなんですね。

でも、当たり前ですが、自分の主張がいつも正しいのかというと、そんなことはありませんよね。

人間ですから、いくら経験が豊富でも時には間違えることだってあります。

上司は自信だけではなく、自分が間違っているかもしれないという謙虚さも常に持っていなければならないということです。

②については、人としての器の大きさとか人格の問題です。

自分の意見の方が正しくないと、バカにされてしまうとか、部下になめられてしまうという考えを持っている上司はかなり多くいます。

要は、正しいことかどうかを考える前に、自分のプライドとかエゴを優先しているということです。

このような理由から、部下の主張ではなく、上司の主張が採用されるわけです。

ほとんどの組織において、それが普通に成り立っているわけです。

でも、ちょっと考えてほしいのですが、本来であれば、正しい主張の方が通るというのが当たり前ですよね。

それが理にかなっているし、組織にとってもプラスですよね。

でも、上司と部下の主張が食い違った場合、何の疑いもなく上司の意見が通るわけです。

繰り返しになりますが、それが組織の当たり前になっているんですね。

これを読んで、「それが普通じゃん」と思う人もいれば、
「正しい意見が採用されるべきでしょ」と思う人もいると思いますが、

覚えておいてほしいことは、ほとんどの場合現実は、正しさではなく、立場の上の人の意見が採用されるということです。
たとえ、それが間違った意見だとしてもです。

会社に入ると、その理不尽な現実にぶち当たり、悔しい思いを味わうわけです。

でも、いつの間にか慣れてしまい、
「それが普通なんだ」と思うようになり、疑問を持たなくなるんですね。

そして、後輩や部下に対して、同じように、理不尽に自分の意見を押し通すということをやっていくのです。

反対意見を出せない理由

悩む女性
まあ、ただ仮に上司が不当に自己重要感を下げてきたとしても、周囲の人たちが、正しい意見を支持してくれれば問題はないはずです。

でも、ほとんどの人は上司側の主張を支持します。
仮に、正しくないとしてもです。

要するに、上司に対して反対意見を言う人はあまりいないということです。

その理由はなんとなくわかると思いますが、

単純に偉い人には嫌われたくないからです。

ふつうそう思いますよね。

だって嫌われると面倒くさいじゃないですか

これが本音ですよね。

決して尊敬しているから逆らわないのではありません

単純に嫌われると損することを知っているから逆らわないだけなのです

上司になる人はそこのところを知っておかなければなりません。

実際、偉い人の誰もが人格的に優れていて、器の大きい人であれば、嫌われたらどうしようなんて心配はいらないのですが、人格的にすぐれた上司ばかりではありませんよね。

というか、人格的には大したことない上司がほとんどなんですね。

自分の好き嫌いで感情をぶつけてくる人もいますし、

自分のことを尊敬しない人がいたら、怒ったりなど、感情を抑えられない人もたくさんいます。

また、いきなり別の部署や別の支店などに移動させられたり、

無理難題を命令されたり、

冷酷な態度などで退職するまで追い詰められることもあります。

嫌いな人は排除されるというのが組織の常識になっているんですね。

怖いことですが、自分のエゴやプライドを優先する人や、感情を抑えられない精神的に未熟な人が、平気で他人の人生を変えてしまうのです。

それがまかり通ってきたから、パワハラが問題になっているんですね。

上司に嫌われたくないと思っても、全くおかしいことではありませんから、

上司に迎合する周囲を責めることはできないわけですね。

部下を育てるためという上司の言い分

パワハラしている上司の言い訳で、

「部下のためにやったことだ」
「部下に教育しなければならないから」

みたいに、いかにも自分のエゴではなく、相手のためにやっていると言う人がいます。

でも、ほとんどの場合、
ムカついたからとか、
イライラしたから部下にきつく当たるわけです。

でも、ムカつくとかイラついたからと言って、その感情をそのままぶつけることに問題があるのです。

コミュニケーションにおいて自分のマイナスな感情をそのまま他人にぶつけるということは、

小さな子供が泣いて自分の思い通りにするとか
DVの夫が、暴力で妻に言うことを聞かせているのと、本質は同じ事なのです

話して伝える方法があるはずなのに、そのやり方を考えもせずに、ただ怒りをぶつけるというのは、大人の態度ではないわけです

要するに、精神的に未熟なんですね。

人間関係のキモは自己重要感

重要ポイント
先ほど
パワハラとは、立場的に優位に立っている人が、他人の自己重要感を不当に下げることを言う

と言いましたが、最後に自己重要感についてお話しします。

あらゆる人間関係においてなくてはならないことが、価値の交換です。

意識していなくても、価値を交換し合いながら人間関係は成り立っています。

では、価値というのは具体的に何かということですが、これは人によって様々なんですね。

これは、マズローの5段階欲求説をイメージするとわかりやすいと思います。

第1段階 生存欲求 

人は生きるか死ぬかの状況にいるときは、「生き残りたい」という欲求が第1優先になりますので、その人にとっては、生き残ることが一番大きな価値になります。

第2段階 安全欲求

死なない状況になったら、「安全でいたい、安心していたい」という欲求が優先されます。
危険を感じずに生活することが価値になるわけですね。

第3段階 社会的欲求

危険がなくなった後は、一人でいたくないと思うようになります。
「仲間が欲しい」と思い、グループやコミュニティに所属したいということが価値になります。

第4段階 承認欲求

まわりに仲間がいたら、認められたいと思うようになります。
尊敬されたり、一目置かれたり、ちやほやされることが価値になります。

第5段階 自己実現欲求

最後は、「自分の目指す理想を叶えたい」という欲求です。あるべき姿になることに価値があるんですね。

どの段階にいるかによって、感じる価値の大きさが違うのですが、

現代においては、ほとんどの人が第2~4の欲求を抱いていますが、特に第4段階の承認欲求がとても大きな欲求になっています

人間関係においては、お互いが認めてほしいと思っているわけですから、自分のことを認めてくれることが、とてもうれしいことだし、

逆に認めてもらえないことが、大きな苦痛になるのです。

だから、どんな人間関係においても、お互いが自己重要感を満たし合うということが、大きな価値の交換になるわけですね。

この交換ができなくなったときに、人間関係は終わりを迎えてしまうのです。

パワハラの問題は、上司が自分のエゴ、自分の自己重要感を満たすために、部下の自己重要感を下げてくるということが問題なのです

だから、上司になる人は、この問題に気が付くことができなければならないということなのです。

パワハラに自覚なんてないもの

パワハラしている人で、自分はパワハラをやっているという自覚のある人は誰もいません。

自分はやっていないと思っているわけですね。

私はパワハラなんてしてない!
あいつが悪いんだ
あいつは何も分かっていない
こんなにやってあげてるのに

そんな言葉を並べ立てて自分の正統性を主張するんですね。

でも、やっているかどうかにかかわらず、そのような噂が出てくる理由は、

感情を抑えられずに部下にぶつけているからではないでしょうか

怒りの感情をぶつけると、相手からは怒りの感情が返ってくるものです。

それに対してまたムカついて、関係がますます悪い方向へエスカレートしていくのです。

大人は怒りの感情を他人にぶつけたりしません!

冒頭に書きましたように、周囲からパワハラだと思われるということは、それ相応の理由があるのだということを忘れないでください。

では、今回は以上となります(^^)/