短期間で不調から脱出するために効果的な行動改革
どうもこんにちは、SPS倶楽部の小田です。
今回は不調から脱出するための短期戦略として、どんな行動を改革していく必要になるのかという話をしていきます。
セルフイメージを高める行動改革
営業をやっていてうまくいかない状況になると、セルフイメージが低下してますます、事態は悪い方向へ向かいやすくなります。
ただ、不調から脱出するためのセルフイメージ戦略でも書きましたように、セルフイメージが低下しないように自分のことを守っていくことも必要なのです。
そのうえで、セルフイメージを高めていくための行動も同時に行っていくことで、何が起きてもくじけないしなやかなセルフイメージを構築していくことができるのです。
ここで重要なことは、行動を変えていくということです。
実際これまでの思い込みを変えていくためには、ある程度の時間がかかります。
これまでの思い込みを変えるためには、新しい別のマインドを上書きしていくことが必要となりますが、
その新しいマインドを上書きするには、何度も何度も頭に刷り込んでいかなければなりません
考え方(マインドセット)というのは、1度聞いて知っているだけでは感情や行動に影響を及ぼさないからです
知っているだけでは、まだ自分のマインドセットになっておらず、行動として表には出てこないわけです。
重要なことは、新しい考え方をただ知ることではなく、その考え方が自分自身から湧き出てくるように自分自身のマインドとして刷り込んでいくなのです。
でもだからといって刷り込まれるまで待っていたら不調から抜け出すのが遅くなってしまい、不調の無限ループの中から抜け出せなくなってしまいます。
だから、できるだけ早く不調から脱出するためには、考え方を変えるだけでなく、行動を改革していく必要があるのです。
要するに
長期戦略として考え方を変化させていきつつ
並行して、短期戦略として行動を変えていく
この長期的視点と短期的視点のバランスを取っていくということです。
どちらか一方に偏るのではなく、両方ともセットで取り組んでいくことで、結果を良い方向へ変えていくことができます。
変えるべき行動
では、どんな行動を変えていくのかというと
① 生活習慣
② 仕事内の行動
と大きく2つに分けることが出来ます。
「生活習慣」とは、朝起きてから夜寝るまでに無意識に行っている習慣ですね。
生活習慣の変化で不調の流れをズラしていく
「生活習慣と営業って何か関係あるの?」と感じるかもしれませんが、
これが関係大ありなんです。
不調の時というのは、不調の流れで物事が進んでいきます。
先ほど書いたように
① マイナスの思い込みが、
② マイナスの感情を生み
③ マイナスの行動へつながり
④ マイナスの結果になる
という流れですね。
この流れをいきなり好調の波に変化させるということはとても困難ですよね。
じゃあ、どう考えるのかというと、この流れを少しずつズラしていくという感覚です。
不調の流れは色々な条件が重なって構成されています。
この流れをズラすためにはどうすればよいのかというと、条件を少しずつ変えてあげればよいのです。
例えば、普段7時に起きて、会社に8時30分に到着するという習慣があるなら、
6時30分に起きて、8時に到着するという習慣に変えてみます。
そうすると、これまでは7時起きで8時30分会社着の習慣を持っている自分から、
6時30分起きで8時会社着の自分に変わるわけです。
実はこれで、流れにズレが生じます。
なぜなら、その流れを作っている人の条件が変わったからです。
ほんの小さなズレかもしれませんが、
小さなズレをいくつも起こしていくことで、不調の流れを変えていくことができるわけです。
不調から脱出するための4つの生活習慣
自分の営業経験と、たくさんのセールスパーソンとお話しする中で、
最も効果的な生活習慣の変化は以下の4つです。
① 早寝早起きの習慣
② 整理整頓の習慣
③ 自らあいさつの習慣
④ 筋トレの習慣
健康的な習慣が多いと感じるかもしれませんが、
健康的な習慣は営業活動にも大きな影響を及ぼします。
人は安全安心な気持ちで生きていたいという強い欲求を持っていて、
本能的に健康的な体や心を作りたいという強い気持ちを心の中に持っています。
それなのに、不健康な暮らしを続けるということは、無意識の中では実はかなり大きなストレスとなっています。
ほとんどの人は
健康的なことはやった方がいいということは分かっているけど、
でも実際にはそれほどやれていないという状況だと思います。
やった方が良いことを毎日習慣として続けるということは、
自分のセルフイメージを高く保つことに役立ちます。
また、継続する習慣が1つでもできれば、それが営業面においても派生してきます。
営業だけでなく仕事上では、やった方がよいけどなかなか面倒でできない!ということはたくさんあります。
ほとんどの人ができないということは、その面倒なことをやり続けることができれば、勝ちは確定するのです。
そのためにまずは、人間の本能に根付いている健康面において、良い習慣を毎日コツコツやって、習慣作りの勝ち癖をつけていきましょう。
それでは1つ1つ説明していきますね。
早寝早起き習慣
まずは、早寝早起きの習慣です。
今まで7時起きしていたのに、いきなり5時起きの習慣が身につくかっていうと、多分それは難しいですよね。
できるならそれに越したことはありませんが、いきなりそんな高いハードルである必要はありません。
まずは、いつもよりも10分早起きするところから始めましょう。
最初は実行しやすいように低いハードルにしておきましょう。
わずかな変化でも条件が変わって、不調の流れが微妙にズレます。
朝はどうしても苦手だから10分の早起きでも無理という場合は、
夜の寝る時間をいつもよりも10分早くしましょう。
やりやすい方で構いませんので、
プチ早寝早起きからやっていきましょう。
整理整頓の習慣
続いては整理整頓ですね。
部屋の中をきれいにするとか、会社の机の上や机の中をきれいにしておくということです。
ただ、これは個人的に私は苦手な方です(^-^;
私のように整理が苦手という人も結構多いと思いますので、これもハードルを下げて取り組みやすくしていきましょう。
やり方としては、1日の中で整理整頓の時間を1分だけ作るというやり方です。
1分だけならなんとかやれますよね。
そしてやる場所は1か所だけでも構いません。
プチ整理整頓の習慣を始めましょう!
自らあいさつの習慣
3つ目の習慣は自らあいさつする習慣です。
不調の時に陥りやすいのは、相手にペースを握られやすいということです。
セルフイメージが低下すると、自信がなくなり、後手に回ってしまいやすいわけですね。
先にあいさつするということは、先手を打つという意味合いがあります。
他人流されて、ペースを握られる流れを変えるために、普段から先手を打つ練習として、あいさつはとても役立つのです。
仮にあなたが内向的で、先に声をかけることが苦手だと思ったとしても大丈夫です。
別に外向的になりましょうという話ではありません。
内向的なら内向的のままで問題ありません。
私もそうですから(^-^;
先に声をかけてその後もずっと話し続ける必要はありません。
ただ先に声をかけてあいさつをするだけで良いのです。
このような何気ない習慣が後々大きな武器になっていきます。
筋トレの習慣
最後は筋トレの習慣です。
筋トレは自分を変化させるのに、最も効果的な習慣です。
ちなみに筋トレにはどんな効果があるのかというと
・自分との孤独の戦いに打ち勝つ癖がつく
・毎日続けることで体も鍛えられセルフイメージを上げることができる
・つらくても乗り越える癖がつく
などです。
考えてみてほしいのですが、
筋トレしてなかった自分と、毎日筋トレを続けられている自分は全くの別人と言ってもいいぐらいの変化です。
他の習慣と同じように、1日腕立てを5回やるとか
腹筋を10回やるとか最初はプチ筋トレで構いませんので
とにかく続けることできるようにハードルを低くして始めましょう。
ここでは4つの生活習慣について話しましたが、
いきなり全部をやろうとしなくても大丈夫です。
不調になったときには、これらの中の1つで構いませんので
習慣化に取り組んでみてください。
仕事内の行動改革
続いて、仕事上での行動改革について話します。
不調の時には、本人はいつも通りやっているつもりでも、セルフイメージが低下することで、無意識のうちに以下に書いた5つに影響を与えてしまいます。
1. 表情
2. 声
3. 姿勢
4. 振る舞い
5. 使う言葉
1~4は体の使い方、5は言葉の使い方ですね。
セルフイメージ低下という心の状態が、体や言葉に影響を及ぼすということは、
心と体はつながっているということを意味しています。
実際、心が疲弊しているときには、顔に吹き出物ができたり、目に力がなくなったりなど様々な影響が出てきますよね。
だから、心と体のどちらかが悪くなれば、もう一方は悪い方へ引っ張られるし、
逆にどちらかが良くなれば、もう一方は良い方へ引っ張っられるということです。
セルフイメージの低下という心の状態を変えることは、難しいと思うかもしれませんが、
仕事の時に、先ほど書いた5つの体や言葉の使い方を変えていけば、心の状態も簡単に変わっていくのです。
体と言葉の使い方のポイント
具体的にどうやって上の5つを変えていくのかをお話しする前に、まずは体と言葉の使い方すべてに共通するポイントからお話ししたいと思います。
体と言葉の使い方のポイントは、相手に何を感じさせるかということです。
好調のときに相手に感じさせるもの:安心感、明るい希望
安心感や希望があるからこそ、前向きに決意してもらえるのです。
もちろんこれまでこのサイトでお伝えしてきた健全な営業ができていることが前提ですが。
逆に、不調のときは、
不調の時に相手に感じさせるもの:不安感
不安があるから、希望もなく、迷って決意できないわけです。
大事なところなので、もう一度言います。
好調の時は、相手に安心感を与えて希望を持ってもらうことができているのに対して、
不調の時は、相手に不安感を与えて迷いを生じさせているのです。
この差はなぜできるのかというと、体と言葉の使い方が原因となるのです。
要するに、あなたの体と言葉の使い方が、
暗い、冷たい、焦り、悲壮感、敗北感、危機感、絶望感、頼りなさ、イライラなどを表していれば、
相手は不安を感じてしまい、間違いなく契約にはなりません。
逆に、あなたの体と言葉の使い方が
余裕、さわやか、誠実、親切、頼りがいなどを表していれば、
相手は安心して、自ずと決意してくれるようになるのです。
だから不調の時こそ、相手に安心感と希望を与えるために、
心に余裕を持ち、さわやかに、誠実で、親切で、頼りがいのある表情や振る舞い、言動が必要になるのです。
それでは、ここからは具体的にみていきましょう。
表情を変える
調子が悪いときには、表情のどこに一番影響が出ると思いますか?
答えは、目です。
売れなくて焦っているときには、目がギラギラしていたり、
自信を無くしているときには、目に力がなくおどおどしたりなど、
心の状態は、一番目に表れるのです。
普通に考えて、目がギラギラしている人やおどおどしている人から、買いたいとは思わないですよね。
でも、無意識にそれをやっているときがあるのです。
それでは売れなくても当然ですよね。
売れてない時ほど、売れている人の表情をしなければなりません。
最初は憧れている人のまねで構いませんので、
「この人めちゃくちゃ売れてるんだろうな」と
相手に思ってもらうような表情をしていきましょう。
キョロキョロしないように、じ~っと見つめる必要はありませんが、
相手を包み込むようなやさしさが目から伝わるようにイメージしましょう。
声を変える
続いて、声です。
結果が出ない時の声は、
焦って、余裕のない声になるか
知らないうちに声が小さくなり、弱々しくなっていくかのどちらかです。
だから不調の時には、声を意識して変えていきましょう。
ポイントは先ほど話したように、
安心感や希望を声に乗せられているかと、
ボリュームが下がりすぎていないかです。
仮に相手の目が見えなくて、あなたの声しか聞こえない状況だった場合、
あなたの声を聞いて、安心や希望を感じることができるかを意識してください。
「売りたい」ではなく、「相手の未来をプラスに変えるんだ」という気持ちを声に乗せましょう。
また、声は小さくて相手に聞こえないことが一番最悪です。
売れてない時には、自信がなくなり、無意識にボリュームが小さくなってしまうものですから、相手に聞きやすいボリュームをいつも以上に意識しましょう。
相手に「え?」と聞き返されることがあったら要注意ですね。
姿勢を変える
続いて姿勢です。
売れてない時の姿勢は、頭が下を向き、背中が丸まってしまいがちです。
うつむく姿勢をしていたら、気持ちはどうしても下がっていきます。
お客と接しているときはもちろんですが、普段から頭を上げて、背筋を伸ばして良い姿勢をキープするようにしましょう。
良い姿勢の時には、気持ちを暗くすることはできないものです。
姿勢の良さは、相手に頼りがいを感じさせることができます。
遠くからあなたを見たときに、相手が安心感を感じるかを常に意識して正しい姿勢を維持しましょう。
振る舞いを変える
振る舞いとは、主に身振り手振りのことです。
焦ったときの身振り手振り、自信のないときの身振り手振りを変えていきましょう。
ペンで何かを指すときに雑になってしまったり、自分の顔や頭を頻繁に触ってしまったり、あなたの不安な気持ちが出てこないようにしましょう。
身振り手振りは、ゆっくりゆったりです。
安心感を与えるようなゆったりとした身振り手振りを体得しましょう。
言葉の使い方を変える
最後は言葉の使い方です。
結果が出てないときには、どうしても言い訳を言ってしまったり、
自分にとってマイナスになるネガティブな言葉をチョイスしてしまいがちです。
ネガティブな言葉を使っているときは、心も必ずネガティブになります。
ネガティブな心でいると、ネガティブな相手を呼び寄せてしまいます。
ネガティブな相手から契約を取るのは、難しいですし、仮に買ってもらったとしても、後々クレームなど大変なことになってしまうことも多々あります。
だからなるべく、心をポジティブにキープするためにも、ポジティブな言葉を選んで使いましょう。
ネガティブな言葉の代表例を下に書いておきますね。
「仕方ないよな」
「どうせ」
「無理」
「めんどくさい」
「やっぱりな」
「分かってくれない」
「バカばっかりだ」
「なんで俺(私)だけ」
「俺(私)は悪くない」
「運が悪い」
「タイミングが悪い」
これらの言葉は絶対に使ってはいけないというわけではありませんが、
調子の悪いときに使うと、ますます泥沼化していきます。
そこで便利な言葉を紹介します。
それは「いや待てよ・・」です。
例えば、「仕方ないよな」とか「みんな分かってくれない」などが頭をよぎったときに、「いや待てよ・・」と言ってみるのです。
そうすると、思考停止状態から脱却して、ポジティブな側面を考えるようになっていきます。
ぜひ「いや待てよ・・・」を使ってみてください。
最後に
不調の時には、いったい何を変えてよいのか分からないという状況に陥りやすいものですが、
今回お話しした4つの生活習慣と仕事の中で5つの行動改革のうち、どれか1つでも変化させることができれば、それだけでも流れは変わっていくものです。
1つだけ選んで実行するぐらいなら、出来そうですよね?
ということで、今回は以上となります。
ではまた(^^)/